JDK 情断会  MWV昭和50年度卒同期会
   平成28年10月1〜2日
 情断会 秋期ワンデルング
   小野岳・博士山  針生山荘泊まり
原田、宮澤、小川、小田野


 十月最初の土日、我々は定例会として長野の山をキャンプ泊で計画していた。九月の土日はずっと天候が思わしくなく、その流れが止まることなく当日の予報も悪いと出た。しかも車でアプローチする予定の林道が通行止めときた。已む無く、そこそこの天気予報だった会津へ鞍替えした。会津とくれば針生山荘に泊まる案がベスト。3週間後にある山荘の三十周年記念式の前に、玄関付近に営巣して脅威となっているスズメバチの様子も確かめられる。スズメバチを掻い潜って入荘できるのか、管理人の星さんに電話すると、やはり表玄関は危ないので反対側を空けておくから、という嬉しいご返事。メンバーは高島が抜けたおかげで窮屈なドライブをしなくて済んだいつもの四人。

                                 10/1 小野岳
 十月一日、小野岳。私の車で東北道を白河ICで降り、大内宿を目指す。大内宿は、ここだけが突然沸き立つような騒々しさで、駐車場に入る車だらけで大繁盛を呈していた。我々は冷笑を浮かべながら通り過ぎ、すぐ先の林道をガタゴト登って小野岳登山口に着く。先行の車がやっと一台。南側の湯野上温泉からの登山道もあるが、これは静かな山になるな、天気もまあまあだし、とニンマリ。初めは暗い杉の植林の道を登るが、まもなくブナ等の広葉樹林に変わり、山頂(は見えないが)付近の稜線が見えてきて、なにやら少しだけ紅葉らしき色も混じっている。登るにしたがって天気はますます上々となり(原田が一緒にいるせいだろうが)、気分も上々に高まってくる。他の登山者と全く会わないので、宮澤のいつものおしゃべりに拍車がかかる。二時間半も登ると小野岳山頂で、先行者一組、まもなくもう一組登ってきた。遠く会津磐梯山や飯豊山もくっきりと見える。昼飯を摂って早々に下山。四時間程度の山は健康にとてもいい気がする。

 大内宿から1時間もかからずに針生山荘に着く。途中で安い立ち寄り湯(三百三十円・石鹸等なし)に入り、田島で夕食やらビールやらを適当にゲットして、早速、懇親会に突入した。針生山荘が初めてという小川、2回目だという宮澤も含め、テント泊より断然ラクチンな屋根のある暖かい部屋で、MWVに大感謝しつつ、布団にゆったり寝入りました。

針生山荘
                                 10/2 博士山
十月二日、博士山。早朝六時前ならスズメバチもまだ寝ているかな、と思って玄関に近づき、確かここいら辺だなと思って近寄ると、私の頭のすぐ上を突然ブーンと通り過ぎて板の隙間へススッと入っていった黄色いそれが四〜五匹。ゾゾーっと竦むや、ソーっと後ろ向きに退散。
針生山荘から一時間チョイ、駐車場までは舗装されていて入りやすい。道海泣き尾根という、わけがわからない名前の道を登り始める。「道海も泣くんだからスゲーんだろうね」、とみんなで笑いながら登っていったら、ほんとに泣いてしまった四人であった。ほぼ垂直の崖を鎖やら梯子で登る箇所が、何箇所もずっと、ずーっと続く。危険というほどではないが、両手を使うので疲労度は高い。やっと稜線に出ると、今日も天気で清清しい。休み休みでしばらく上り下りすると山頂だった。ここも景色は最高。他の登山者は皆無。堪能してから、下山は大きく回りこむ近洞寺尾根と思ったが、距離も長いし時間もかかるし、何より下山口から1Kmも林道を戻らなければならないのが嫌で、道海泣き尾根をそのまま戻ることにした。これが結構足腰手足の筋肉を行使することになり、急降下が終わる水場に来たときにはクタクタになっていた。藪を少し漕いで行った水場の水の美味さは冷たくて格別だった。結局、この日に出逢った登山者は下山時の二組だけで、二日間、静かな名山を堪能した。

博士山山頂ではない

やっと稜線に上がった

一等三角点

このページの写真の半分以上は彼の撮影

山頂より

磐梯山と左奥に吾妻連峰

ほぼ快晴になった

往路の道海泣き尾根をそのまま下る

登りもしんどいが、下りも汗が噴き出る

泣き尾根で泣いた後の水が美味かった

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